馬術の競技を説明

馬術の競技を説明
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乗馬の勧めの中の人

父親が乗馬の仕事をしていた関係で2歳から乗馬を開始。 大学では強豪と言われる馬術部に所属していた。 乗馬歴21年ほど。 インターハイ、国体、全日本に出場 初心者やこれから始める人にフォーカスを当てた記事を執筆

オリンピックのチケット申し込みなどで

馬術の競技情報を見た方は多いのではないだろうか?

その際

・障害

・馬場

・総合

この三種目があったのはお気づきだろうか?

何が違うかわからない方も多いと思うので、本日はその違いについて説明させていただこうと思う。

障害馬術

多くの人が想像する馬術の競技がこの障害馬術だろう。

競技場内に設置された様々な形、高さの障害物を規定時間内に飛び越えゴールしなければならない。

もちろんその障害物を跳ぶ順序も決まっており、少し触れるだけで簡単に落ちてしまう仕掛けのバーを

飛び越える迫力のある競技だ。

見どころはやはり、大きな障害物をミスなく飛越し、スピードを出さなければ間に合わないような

規定タイムないで疾走する人馬を応援するところだ。

馬場馬術

競技場内の長方形のアリーナで馬に乗って演技をする競技である。

20m×60mのアリーナ内で規定された演技をする規定演技と、自らが考えた演技を音楽に合わせて行う自由演技で争う。

フィギアスケートを想像するとわかりやすい。

各ポイントには採点者がいて、得点率で勝敗を付けることになる。

始めて馬場馬術を見る人は馬がなぜあのような動きをするのか?マリオネットのようにひもで操られているのではないか?と

感じてしまうほどの素晴らしい動きをする。

総合馬術

一頭の馬で三日間競技を耐え抜くのがこの総合馬術だ。

初日に馬場馬術、二日目にクロスカントリー、最終日に障害馬術をこなす。

初日と最終日はさきほど説明したのだが、クロスカントリーについて説明しよう。

クロスカントリーとは

自然の地形を活かしたコースに天然木やタイヤ、柵などを使って固定された障害物を

設置しそこを走る競技。

障害馬術と違い固定障害なので、ぶつかれば転倒、怪我の可能性が高く

急こう配などの地形を活かしているので、さながら映画のワンシーンのような

馬の疾走を見ることが出来る。

三日間のトータルポイントで争う競技だが、ハードなクロスカントリー後に

行う「ホースインスペクション」と呼ばれる獣医師による馬体チェックで

最終日に進めない人馬も多く出てくる。

競技だけでなく馬の体調管理も重要視される競技だ。

最後に

馬術の競技は知らない人からすると「何を見れば楽しいのだろう?」と考えてしまうかもしれない。

しかしすべての競技にはそれぞれの見どころがあり、オリンピックとなればすべての競技において

世界トップレベルが日本に集う。

可能な限り多くの競技を見てみてほしい。

最後になるが、よく知り合いに「どれが楽しいの?」と聞かれる時に私が答える回答をお伝えしよう。

「同じスケート靴をはく競技でもフィギアスケート、スピードスケート、アイスホッケー

どれを見てもそれぞれの面白さがあるでしょ?同じなんだよ!」