装蹄師になる方法と装蹄師の日常

装蹄師になる方法と装蹄師の日常
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乗馬の勧めの中の人

父親が乗馬の仕事をしていた関係で2歳から乗馬を開始。 大学では強豪と言われる馬術部に所属していた。 乗馬歴21年ほど。 インターハイ、国体、全日本に出場 初心者やこれから始める人にフォーカスを当てた記事を執筆

縁の下の力持ちという言葉がピッタリの装蹄師

競馬、乗馬どちらの世界にも必ず必要な職種だ。今回は装蹄師になる方法をお伝えしようと思う。

装蹄師とは?

皆さんは装蹄師という職を聞いてどういったことをする職業かわかるだろうか?

装蹄師とは馬の蹄(ひづめ)を削り、馬用の靴である「蹄鉄」をつける仕事をする人々で

馬の世界には必ず必要な仕事になる。

簡単な流れとしては「削蹄」と呼ばれる蹄を削る作業をし、新しい蹄鉄を馬ごとのサイズに作り

蹄に付ける

それを四肢全てに行うのだが、そんなに簡単にすむ仕事ではない。

全ての馬がおとなしくしている訳ではなく、また裂蹄といってヒビ割れしていたり、四肢のバランスが悪いと馬の歩様にも影響する。

また蹄葉炎といって、蹄が腐るような炎症をおこしている馬もいる。

蹄鉄を打ち込む釘も、神経が張り巡らされている蹄を傷つけないようにと非常に技術と経験を必要とする専門職だ。

装蹄師になるためには

装蹄師になるためには、資格が必要だ。社団法人日本装蹄師会の「装蹄師認定講習会」を受講し、認定試験に合格する必要がある。

しかしこの資格は競馬の装蹄師になる為の話で、このブログで中心的に話している乗馬の装蹄師には必要ない。

乗馬の装蹄師を目指す場合、まず重要なのは現在装蹄師をしている人に見習いとして弟子入りするところから始めるのが手っ取り早いだろう。

競馬の装蹄師を目指す場合日本装蹄協会にて全寮制の研修を積まなければならない

ちょっと寄り道:装蹄師の仕事色々

装蹄師というと乗馬や競馬の蹄のプロフェッショナルとイメージされるが、他にもその技術を使った仕事をしている。例をあげると「牛の削蹄」と「動物園のシマウマの削蹄」だ。

牛も馬と同じように蹄のある動物で、同じように削蹄をしてやる必要がある。もともと馬も牛も自然界にいる時は歩き回ることで地面との摩擦によって蹄は削れていたのだが、人間が家畜として飼うことによって必要になってきたのが削蹄である。

シマウマも同様だが、シマウマの場合家畜として飼いならされていない。

削蹄にも慣れていないので、麻酔をして削蹄をするそうだ。※筆者が装蹄師から聞いた話

装蹄をする動物は乗馬、競走馬だけだが、削蹄となるとシマウマや牛が出てくるのである。

まとめ

乗馬の装蹄師になる為にはまずは弟子入りをするところから始め

競走馬の装蹄師を目指す場合には協会の門をたたくのが一番である。

ただこの仕事は決して楽なことはなく、重労働で腰痛などになる可能性が高いので、覚悟をしたうえで門をたたいてみてほしい。