体験乗馬で即入会?ちょっと待って!色々なところへ行ってみよう

体験乗馬で即入会?ちょっと待って!色々なところへ行ってみよう
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乗馬の勧めの中の人

父親が乗馬の仕事をしていた関係で2歳から乗馬を開始。 大学では強豪と言われる馬術部に所属していた。 乗馬歴21年ほど。 インターハイ、国体、全日本に出場 初心者やこれから始める人にフォーカスを当てた記事を執筆

これから乗馬を始める方が最初にクラブを訪れるきっかけ、その多くは「体験乗馬」だろう。無料の体験会から数千円の体験乗馬まで様々な体験会が開かれている。

多くのクラブ職員はなるべく「即入会」してくれることをを希望しており、格安で体験乗馬ができるのはそういった意味合いが強いということを皆さんもなんとなく理解できるだろう。

今回は「すぐに入会はするな!」という筆者の考えについてその理由を記載させていただこうと思う。

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クラブには多くの種類がある

あなたが体験乗馬をしたクラブはどういったクラブだろうか?あなたの周辺にはたくさんの乗馬クラブがある。ざっくりとカテゴリー分けするだけで以下の通りだ

  • 多くの試合に出ることが可能な乗馬クラブ(障害・馬場・総合)
  • 観光地などに隣接したりしてのんびりとそのクラブで乗馬を楽しむ観光向け乗馬クラブ(ウェスタンなども含む)
  • クレインのように全国展開しており、クレイン内の試合などをしているようなクラブ

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あなたの目的は何なのか?

そう聞かれても、これから乗馬を始める人にとってはわからなくて当然である。

そこで筆者がお伝えしたいのは「体験乗馬」で色々回ってみよう!という事である。ほぼ全ての乗馬クラブで体験乗馬を開催しており、電話で問い合わせをすれば予約も可能だろう。

そこで確認してほしい事

ぜひ体験乗馬へ行った際チェックしてほしい事がある。

  • クラブの会員さん達はどれくらいの距離感で話しているか?
  • インドア馬場を持っているか?
  • 指導者は何人いるか?
  • クラブハウスは長居できる環境か?
  • 不変の会費制度か?
  • 馬の頭数と馬房の清潔感
  • ジュニア会員は多いか?

ではそれぞれ説明させていただこう。

まず「会員同士の距離感」だが、体験乗馬初日に感じ取るのは難しいかもしれないので覚えておいてほしい。

それは「近すぎると面倒になる」である。あなたは馬と触れ合いたくて乗馬クラブに入会すると思うが、会員同士の距離が近すぎると妬み僻みなどが出てくるのだ。(筆者経験上)持っている道具のランク、乗ってくる車のランク、乗馬の技術や練習法のゴリ押しなど「あなたに言われたくない」と思うようなことがドンドン迫ってくる。

乗馬クラブに長年いるような会員さんは何故かそういった空気感を持った人が多く、「俺が(私が)教えてあげるわ」的な感じで近寄ってくる。

あなたが教わるべき相手は「馬と指導者」なのだ。そのことを理解してほしい。

「インドア馬場の必要性」については先日記事でまとめたので見てほしい

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「指導者の人数」も重要な要因だ。クラブによっては指導者1人で運営しているところなどがあり、そういった所は試合などで指導者が遠征してしまうとクラブがストップしてしまう。

試合などにまだ出れない初心者のあなたは、例え仕事が休みでもクラブがやっていないので乗馬出来ないなんてこともある。

またあなたが女性の場合、女性の指導者の有無もしっかり確認してほしい。

「クラブハウスは長居できそうか?」についてだが、筆者の持論「上達したければ一分一秒でも馬と一緒にいろ」という事に繋がっている。

筆者が言う「馬と一緒にいろ」と言うのは馬小屋に張り付いていろという事ではなく、クラブでボーッとしていたり、馬房掃除をしていたり、馬にニンジンをあげて見たりとクラブに長居することによって、馬という動物の習性や特徴、それぞれの馬の個性を理解したり指導者が乗った後の馬に常歩でまたがる機会があったりするという事だ。

長居できる環境は間違いなくあなたを上達に導く

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会費の問題も大きな問題だ。乗馬クラブは運営がとても大変だ。大飯食らいの馬達を管理し、スタッフを雇って人件費を使っている。そして広大な敷地は維持するだけでも多額の費用を必要とする。

自分が10年習った場合、どういった費用がかかりそうで、それは自分にとって問題ないかどうかということをしっかり考えた方が良いだろう。

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馬の頭数と厩舎の清潔感はそのクラブの運営状況の写しだと思ってもらっても良い。薄汚れた厩舎に少ない馬がポロポロといるような場所はやはり運営状況は良くないだろうし、あなたも良い馬に乗ることは出来ない。

(ここで言う汚れた厩舎とは掃除管理が行き届いていないことを指し、歴史から古さのある厩舎のことは言っていない)

無駄に贅沢な作りの厩舎までとは言わないが、何となく綺麗、掃除がしっかり行き届いていると感じられるクラブを選ぼう。

最後に「ジュニアの会員は多いか?」という事だが、ジュニアの会員が多い=試合に行く可能性が多いと言うことになる。ジュニアは年中試合があり、シニアより参加することが多い。

つまりジュニアが多いクラブは試合に行くのだ。

その試合に行くクラブを良いと捉えるか、自分に合わないと捉えるかはあなた次第だ。もしバリバリ試合などに出たいと思っている人はジュニアの子達と一緒に出場することになる。

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まとめ

体験乗馬をすると「あ〜楽しい。すぐにでも入会した」と感じると思うが、ぜひ色々な体験乗馬を回って見てほしい。それぞれのクラブの特色を見て、その結果どこに入会するか決めれば良いのだ。

一度入会すれば、クラブを移動するのもなかなか厳しい。ぜひあなたにとって間違いのない選択をしていただきたい。

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