乗馬の勧めの中の人
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この記事を読みに来てくれたあなたは厩務員になりたい、もしくは厩務員になりたい知り合いがいるという方が多いだろう。
筆者が長年乗馬をしている中で、かなりの知り合いが厩務員になりまた現在も厩務員をしている。
今回の記事ではなり方だけでなく、なった後後悔しない心構えややっておくべき事をお伝えしようと思う。
当ブログでは合格のHow toではなく、あなたが厩務員になった際一番成功しやすい環境を整えるのを手伝いたい。
まずこちらを見てほしい
競馬学校厩務員過程の募集要項だ。
JRAのホームページにはこのような軽い内容しか書かれていないが、よく知られている合格への条件がある。
まずは体重制限だ。明確な体重制限が現在なくなっているが、概ね60キロ前後の体重でいなければならない。それは競走馬に乗る上であまりに重すぎると馬への負担になってしまうからだ。
次に一般教養(社会と国語が中学卒業程度)と競馬知識だ。一般教養はまず並みの勉強をすれば良いが、競馬知識これはどれほど分かって入れば良いか?という話をよく聞かれる。筆者は決して競馬学校の教官ではないので確実な事は言えないが、前年度の重賞勝利馬やジョッキー、全国競馬場の特徴、レースの日程くらいはわかっていなければならない。
そして牧場経験1年だが、これは必要最低限の知識を身につけるという意味では必須だろう。各牧場に問い合わせてほしい。(牧場にいれば競馬知識は自然と身につく)
さてここからがなった後に後悔しない為の話をする。筆者の周りには厩務員になった人間や現在も厩務員を頑張っている知り合いが多いが、彼らの話と筆者の乗馬経験から考える考察だ。
ほぼ間違いはないと思うので参考にしてほしい。
馬に対して真面目に向き合える
当たり前のような話だがこれが結構できていない人が多いようだ。ここでいう真面目とは厩務員としての仕事をしっかりとこなし、トラブルなくチームの一員として馬に接することができるか?という事である。
競走馬のトレーニングは調教師が方向性やメニューを考え、助手やジョッキーがまたがり、厩務員が手入れや馬の世話をする。完全に役割が分担されている。
競馬の世界を夢見ている人にとってはウィニングポスト(ゲーム)や漫画のように自分でトレーニングをしてと夢見る人も多いようだがあくまで厩務員は世話係だ。一番縁の下の力もちをしなければならない。
その状況を毎日淡々とこなし、何のトラブルなく馬を乗る役目の人に渡す。そして帰ってきたら怪我のケアなどをしてずっと寄り添うのだ。
最初からその仕事という事をしっかりと理解して競馬学校に進まなければ、「あれっ?」ということになる。
またトレセンの朝は早い、まだ夜も明けぬ真っ暗なうちから仕事をすることになり、それが厩務員でいる限りずっと続く。知っている人からすれば「当たり前」のことだが意外とそこを出来ないでトラブルを起こす厩務員は多いようだ。
まとめ
厩務員になるのは長い年月からいえば一瞬の努力でなることは出来る。しかしあなたが生涯の生業として厩務員を選択する場合、真面目にチームの一員として競走馬に貢献することが成功を掴む可能性を高めるのではないかと筆者は感じている。
実際、厩舎で勘違いをした発言を繰り返した挙句寝坊をして、相手にされなくなった厩務員を筆者は見ている。そして真面目にやっているからこそ、良い担当馬に巡り合っている厩務員も見ている。
全てはあなた次第だ。ぜひチャレンジしてほしい。