乗馬の勧めの中の人
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乗馬を習ってみよう!子供に乗馬を習わせよう!そう考えた際一番気になるところは
「費用っていくらかかるの?」ということだろう。
今回の記事は3つの例を挙げて具体的な費用をお伝えしようと思う。
是非参考にしてもらいたい。
3つのうち最初の2つは子供向けの内容なので、大人の方は一番下の記事まで進んでほしい
一番お金がかからない方法:日本中央競馬会主催の乗馬少年団
筆者が知っている乗馬施設の中でダントツに費用がかからないのが中央競馬会が主催する「スポーツ少年団」だ。概要を箇条書きする
- 全国各競馬場に付随する乗馬センターと呼ばれる施設で開催
- エリアにもよるが4000~10000円程度の費用(年間)で参加可能
- ほぼどの施設も3月で年間の定員を締め切る
- 募集人数がとても少ない事が多い
- デメリットは大きな試合に出る事がほぼない
※このスポーツ少年団とは別にたまに初心者乗馬教室という大人でも参加可能なクラスを設けている時がある。
では具体的に募集要項を見ていこう
オフィシャルサイトより中山競馬場と茨城県の美浦トレーニングセンターの少年団募集要項を張り出した。どちらもわかるように費用はかなり安い。
年間これだけの費用で習い事ができるのは他のスポーツを探してもほどないのではないだろうか。
別記事に書いた「初心者が最初に買うべき道具という記事」の一式3万円程度の道具代と合わせても年間4万円かからない
是非3月というタイミングが合い、全国各地の競馬場に通える距離なら応募してみてほしい。破格で習う事ができる。
JRAのオフィシャルサイトには少年団募集の記事だけをまとめたコーナーがなく、数多くの記事が混在する「ニュース」の中に埋もれている。募集要項の探し方は
「◯◯競馬場 少年団」と検索をかけてほしい。だいたい毎年2月ごろに募集要項が発表される。
場所にもよるがそこまでお金がかからない方法:学校の部活
全国の高校、大学には馬術部が結構な数存在する。それぞれに活動方法が違うので一概には言えないが比較的費用がかからずにすむ場合が多い。
その理由はほぼ全ての活動に学校から部費が払われているからだ。乗馬をする際お金がかかる大きな割合のところは
- 馬の維持費(馬の生活費)
- 広大な場所代
- 試合などへ行く場合の費用
最初に紹介した少年団はJRAが馬事普及という名目の元そこを負担している。これから紹介する乗馬クラブは会員がそこを負担する。ここで紹介している部活は学校が多くの負担しているのだ。
もちろん全ての費用を負担してくれるわけではないので、自分で支払う部分も出てくる。しかしそれはどんなスポーツでも遠征費がかかったり、消耗品代がかかったりと同じことだ。
私の知っている高校馬術部は年間6万円の部費だと聞いた。月々5,000円なら決して高い習い事ではないだろう。
また慶應大学馬術部はホームページで年間の部費を公開している(慶應大学馬術部しか情報公開していなかったので例としてあげた)
こちらは12万円月々1万円の部費だ。
もちろんこれだけではないだろう。道具にお金がかかったり、遠征した際には宿泊費もかかるだろう。しかし先ほども書いたように他のスポーツも同じことだ。試合に行けばお金がかかる。自分用の道具はいつかは買い換える時がくる。
しかし乗馬ってお金がかかりそうだからやめておこう、という考えになるほどの費用はかからないのだ。
もう一つ大学生は部活のためのバイトがある事が多い。いわゆる部費稼ぎだ。競馬場のポニーバイトや試合会場の使役、牧場バイトなどで学生自ら馬を勉強しながら部費を稼ぎに行く事がある。そういった費用と学校からの補助で成り立っているのが学生馬術だ。
かけようと思えば青天井。しかしそれだけでは誰も入らない。選択肢が多い方法:乗馬クラブ
全国津々浦々乗馬クラブはかなりの数がある。それはここで全て紹介するのが不可能なほどだ。世界を舞台に戦える技術を学ぶ乗馬クラブからポニー乗馬クラブ、ウェスタン乗馬など色々な特色のクラブがあるが今回は代表的な乗馬クラブ「クレイン」の価格表を元にお話する。
クレインは基本的に全国統一の価格設定をしている。(いくつかのクラブを除く)今まで紹介してきた方法が安い方法だったので高額に感じるかもしれないが、この料金が全国の基本料と言っても過言ではないくらいの料金である。
よく言われる「乗馬はお金がかかるから」というイメージはこの表の入会金がそれを印象付けている要因と筆者は考える。
しかし先ほども書いた馬の生活費、広大な敷地の維持費、はほぼこの入会金を元に成り立っているという事実がある。一ヶ月1万や2万の月謝のみの集金では馬は生活できないのだ。
またクレインでは会員種別を細かく分けることによって入会の敷居を低くしている。つまり入りやすくしているのだ。
昔のゴルフ会員権のように習っている事がステータスという時代は乗馬にはもうない。乗馬の世界は馬が問題なく生きていけるよう、また会員さんの負担もほどほどにという方向へ進んでいると感じている。
ちょっと寄り道
スポーツジム世界最大手のゴールドジムをご存知だろうか?ゴールドジム原宿の価格表を載せてみようと思う。
入会金は5,000円と安いが月々にかかってくる費用は15,200円+税(フルタイムでロッカーを借りた場合)
乗馬が異常なほど高いわけではないということを説明したかったので引き合いに出したが、ご理解いただけただろうか?
いきなり入会はちょっとと思えば、このような体験コースもあるのでぜひ活用してほしい。
さて筆者もクレインの回し者ではないので詳しい話はこれくらいにしておいて、乗馬クラブの費用のまとめに入る。
乗馬クラブは全国にあるが、最大手のクレインの価格は他の乗馬クラブから見ても無視できないのは想像できるだろう。つまりここが指標になっているのだ。
ほとんどの乗馬クラブは体験ビジター料金が設定されているので、ご自身が通える範囲の乗馬クラブを巡ってみてどこが自分に合っているか考えるのが一番良いのではないかと思う。
まとめ
費用の話はとてもデリケートなのでかなり気を使って書いたが、料金改定などが起こりうるのでぜひ直接問い合わせてほしい。
この記事で伝えたかったことは「乗馬は子供の夢を諦めるような金額ではなく、大人の趣味として現実離れしてるわけでない」ということである。
イメージだけで諦めたり、子供に諦めさせるのはやめてほしい。乗馬が心身ともに与える癒しは計り知れなく、そこで出会う仲間(人や馬)は一生の宝物になる。
この記事で少しでも金額に対するマイナスイメージが払拭されたなら幸いだ。
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