障害者にとって乗馬のメリットとは?

障害者にとって乗馬のメリットとは?
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乗馬の勧めの中の人

父親が乗馬の仕事をしていた関係で2歳から乗馬を開始。 大学では強豪と言われる馬術部に所属していた。 乗馬歴21年ほど。 インターハイ、国体、全日本に出場 初心者やこれから始める人にフォーカスを当てた記事を執筆

知的障害者、身体的障害者にとって乗馬をすることはメリットがあると言われている。

本日はそのメリットについてお話ししよう。ぜひ乗馬をさせてみたいと思っているご家族の方々に読んでいただければ幸いだ。

癒し効果

乗馬をしたことがある人ならわかると思うが、馬上の動きはとてもゆっくりとしていて癒し効果があると言われている。

この動きは1/fゆらぎと言われていて自然界に多く存在する癒し効果のあるものの一つだ。

筆者もこの効果を身を以て経験しており、多くの障害者が馬に乗る前と乗った後で

穏やかになったのを見たことがある。

また馬という動物の性格は攻撃性が少なく、穏やかである。

対峙する人間が障害を持っていて力が弱かったり、子供であったりするのを理解できる数少ない動物の一つだ。

馬は障害を持っている人などがいると優しく鼻先で触ったり、時にはペロッと人を舐めてみたりと優しい行動をとってくれる。

これは乗る以上に癒し効果があると言われていてもしあなたの家族が乗馬を怖がり、乗ることを拒否したとしても馬の近くに行くだけで良い効果が得られるだろう。

身体的効果

次に身体的効果について紹介しよう。これは一度ではなかなか効果が現れないが、乗馬を継続することで体幹が強くなってくるのである。

馬上はその動きから体幹が強くなるスポーツの代表的なものとして有名だ。

バランスボールとかなり似た効果が得られる。競馬学校騎手課程の生徒(ジョッキーの玉子達)は馬に乗っていない時、バランスボールの上で練習することが有名なくらいである。

この体幹の強化だが一般的な筋トレでは鍛えることが出来なく、一度鍛えられると落ちにくいという性質を持つ。

体全体のバランスを整える筋肉になるので障害を持った方にとって効果は絶大だ。

何回通えば良いかという目安はないが、筆者の考えで月に4回ほど通ったとして1年くらいすると効果が見えてくるのではないかと考えている。

社交性

乗馬は自分一人でするスポーツではなく、サポートしてくれる人がたくさんいるスポーツだ。

あなたの家族が馬に乗る際には「馬に鞍をつける人・引っ張って歩いてくれる人・終わった後に馬の手入れをしてくれる人」など多くの人がサポートしてくれる。

多くの人と触れ合い、その中に馬という大きな動物がいる状態は

障害を持っている人にとって非日常であり、社交性のトレーニングにつながる。馬やその世話をしてくれる人に「ありがとう」言えるようになったり、「こんにちは」と挨拶ができるようになるなど、筆者も多くの障害者が成長する姿を見て来た。

馬に乗るだけでなく乗馬の施設で多くの人と触れ合ったり、馬に人参をあげたりするだけでも社交性が高まることが期待できる。

まとめ

障害を持った子の親として色々体験させてあげたいという気持ちはどなたも持っているだろう。

その際疑問に思うこと

メリットは?安全なのか?費用は?

そのうち今回は「メリットは?」について説明させてもらった。次回は「安全なのか?「費用は?」について記載しようと思う。

ぜひ次回の記事も楽しみにしてほしい。

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